●製作年:1900−1920年頃●級外（スクラッチ4本）●サイズ 直径:25cm高さ:3,5cmブラウンスドルフの様式に沿って描かれた自然主義花絵のプレート。絵具の盛りや光の陰影を見事に表現して描かれています。至近距離では意外にも荒い感じのタッチですが少し離れてみるとどうでしょう‥。驚くほどに浮き上がり、3Dのような立体感、まるでパネルの中心に本物のブーケを埋め込んだかのような視覚を与えます。ここが、一般のシリーズと違う技術の差です。ボタン剣の終わり以降、技術の存続が出来なくなり遂には終焉を迎えることとなります。現代で年に数枚生産される自然主義ですが、もはや過去の面影は消失しています。マイセンの菊と言っても華やかなものや比較的地味なものまで種類はたくさんあります。このパターンはどこかジャポニスムも感じられますが、製作されたタイミングはアール・ヌーヴォー全盛期ですのでそれも何となく納得です。焼成時の絵付の不具合により級外品となりましたが、このようなタイプの飾り皿は数が少なく、そこまで価格に影響は与えないと思います。控えめのお値段とさせて頂きましたので、間近でブラウンスドルフを楽しみたかった方にはチャンスかと思います。この機会に是非御検討下さいませ。